「シグルリ」×館山市|アニメツーリズムの可能性をまぁ考えてみた
意外にアニメを見ない人は多いのですが、「シグルリ」って知ってますか~?(自分はミーハーです。)
以降、単なる私的な意見なので賛成・反対する人もいるかもしれません。
「シグルリ」とは?
「シグルリ」こと、アニメ【戦翼のシグルドリーヴァ】
2020年10月から全12話で放送されたオリジナルアニメ作品で、日本・千葉県館山市を舞台に、突如発生した人類の敵「ピラー」と、第二次世界大戦前後の実在する世界各国の航空機を模した「英霊機」に乗り戦う「戦乙女」の姿を描いています。
このアニメ自体の評価は分かれるところですが、自分としては
・作画が最&高!
・館山の雰囲気が結構描かれている
・戦闘機良いねぇ
*簡単に戦死させるのはどうかと思うが、そこは触れないでおきます。
「アニメツーリズム」としての「シグルリ」
アニメツーリズムとして成功事例にも挙げられる茨城県大洗を舞台にしたアニメ「ガールズ&パンツァー」のような、可愛らしいキャラクターやギャップのある戦闘機、テンポの良い展開など、どことなく似ているところもあるかと思います。
すでに「シグルリ」が舞台となった千葉県館山市では、聖地巡礼マップの作製や「シグルリ」バスの運行など、「シグルリ」関連の整備が進められています。
しかし、言いたい!
多分、それじゃ全くお金になりません!
どうお金を落としてもらうか考える
今後どこまで「シグルリ」がファンの間(外国人を含む)に人気が出て、聖地巡礼の契機となるかはまだ分からないかもしれません。
ただ、聖地を求めて来る「シグルリ」ファンまかせの観光施策はやめたほうが良いかと思います。
つまり、
「シグルリ」関連の商品やコラボをすれば、アニメファンが来て、観光客も増え、総じて経済活性化に繋がる
という甘いかつ曖昧なイメージだと、結局のところ観光客の感じるところは、「何もない」「あぁ、アニメで見た風景だ!」「風景見れて良かった」というだけになります。
ポイント:「アニメ」と現実のギャップを埋めること
アニメツーリズムの観点から言うと、ターゲット層はおそらくアニメファンになるでしょう。
そこで、アニメファンが好むような旅行・観光は、ずばり「アニメ」と現実とのギャップが限りなく小さいことではないでしょうか?
例えば、アニメで登場する祭りやパレード、食事を忠実に再現すること、地域全体でそのアニメを理解し、観光客がアニメの世界にまるでいるかのように楽しめる空間の醸成など、単にアニメ関連の商品では効果は見込めません。
「シグルリ」で言うと、館山基地とタイアップした地域イベント(作品中にもありました)、アブラボウズ、戦闘機の試搭乗/戦闘機のパレードetc. *ただ作品中の英霊機が現在あるかどうか...。
本気で「シグルリ」×地域活性化をするなら、まずは「地域住民の理解促進」
やはり、「アニメ」に関し何が何だか?という人は一定数います。正直、駅前に「シグルリ」のキャラクター像を置いても、地元の人はよく分からないのではないでしょうか?
まずは、地域住民のアニメに関する理解促進に努めることは重要です。
観光客からしたら、地元住民と話すこと、ましてアニメファンからしてそのアニメについて話をすることほど、楽しい時間はないでしょう。
しかし、店でアニメ関連商品が置いてあるにも関わらず、レジや店内で何も触れず、ただの商品という風に会計を済ますのはもったいないです。
「シグルリ」は上手くやれば「アニメツーリズム」による地域活性化を見込める作品だと思います(自己解釈)。本気でやるなら、まずは地元住民の理解促進、地域全体での「シグルリ」振興を進める必要があるでしょう。
▼参考:「アニメツーリズム」とは?▼
▼関連記事:観光マーケティングプロセスについて▼